ブッシュ政権再当選前に潜む彼の黒いスキャンダルを追った、今だからこそ描ける作品。
相変わらずのケイトブランシェットの演技力でした。
マスメディアの報道とそれを抑圧する国の権力、といった構図である種、報道版アベンジャーズという感じでした。とはいえ、そこまで爽快じゃなくて観終わった後に何かモヤモヤした感覚が残りましたが。
挑む相手が大物だと、こちらも無傷じゃ済まない。
でも、かといってそういう人達には喧嘩を売らないで媚び諂えばいいのか?という問題に答えてくれるのが今作です。
「スポットライト」同様、この手の作品はかなり地味な印象ですが、TVタッ○ルなどを好んで見る人にはきっと受けるんだと思います。言葉と言葉でぶつかりあう。
報道ってなんだろう?
真実ってなんだろう?
言葉ってなんだろう?
考えさせられる作品でした。
ちなみに、関連作品としてマイケル・マン監督の「インサイダー」もオススメです。
結構似ているシーンが多いので、鑑賞した方は思い出すでしょう。
こちらも舞台はCBSの60ミニッツでアルパチーノとラッセルクロウが共演しています。