2019-02-22
R・レッドフォード＆C・ブランシェット主演作。
CBSの人気ニュース番組で起きた本当の話。感想がなかなか書きづらい作品です。真実を暴こうとして、逆に足元をすくわれてしまった。ブッシュの軍歴詐称疑惑を明るみに出せず、総叩きにあって番組制作現場は崩壊、看板番組のキャスターまで降板してしまう事態にまで陥ってしまった。ツメが甘いといえば、そうかもしれないけど、情報提供者の信憑性をどこで判断するかは、取材する側が判断すること。判断材料は膨大で、しかもその信憑性の判断は、ここの場合、CBSという大手メディアの過去の実績をも加味される。ましてやダン・ラザー印ともいうべき看板番組が取材しているのだから。その取材チームが取材をしているのだから、真実なのではと個人的に思ってしまう。危ういといえば危ういけど、信頼している報道機関ってあるわけで。作品の中でも、そこが揺らいだ時の緊迫感は息を呑みました。あとはあれよあれよと崩れていく結末。守ってくれるべきものが次々とそっぽを向いていく。結局真実は闇の中。攻撃する側は、思わぬほころびを突いてくる。伝えたいものとは全く関係のないところを。汚いやり方と思っても、やる側もやられる側も既にグレイに染まった世界にいる。事実だけに書きづらい。ただ、何かを報道する人達の伝えたいものと、フェイクニュースなどとを一直線上に並べられるのは納得がいかないですね。
