明石です

最高の人生のつくり方/最高の人生の描き方の明石ですのレビュー・感想・評価

5.0
妻を亡くして以来人間味を失くしてしまった初老の男(マイケル・ダグラス)のもとに、存在さえ知らなかった孫娘が転がり込んでき、同じく配偶者を亡くした隣人のお節介焼き(ダイアン・キートン)と一緒になって孫の世話をするうち、見失っていた愛情を取り戻していくお話。同じくロブ・ライナー監督作の『最高の人生の見つけ方』の続編かのような邦題とジャケット(もちろん続編でも何でもない)、日本の配給のよろしくないところが全て出たような節操のないあやかり具合ですが笑、個人的にはあちらを超える名作だと思う。

主人公の隣人兼ラウンジ歌手役のダイアン・キートンが『アニーホール』以来の激ウマ歌唱力を披露。気が強く美しい女性が還暦を迎えさらに一回り大人になった感じで、この人は歳を重ねるごとに美しくなるなあと感激してしまった。マイケル・ダグラスの嫌なオヤジ風演技も堂に入っていて流石という他ないですね。元々好きな俳優さんだった2人をもっと好きになれた。壮年になってさらに魅力を増す生き方って素敵ですね。
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