ocho

最高の人生のつくり方/最高の人生の描き方のochoのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

邦題が陳腐なので、期待してなかったのですが、普通にいい映画で不覚にも最後の方で泣いてしまいました。笑い泣きできる感じの優しい映画。

まずダイアン・キートン演じるリアが素敵な年の重ね方をしていて素晴らしい、若作りしてるわけではないのに、チャーミングで、スタイルも良くて。あんなふうに歳取りたいと思いました。

さて主人公の不動産エージェント、オーレンは無神経でちょっと嫌なおじいさん。
でも男性誰しもがもってそうな不器用さで徐々に可愛げに思えるほど…
どうしようもないわけではないのですが人をイラつかせる天才とでもいいましょうか…祖父
リアからは愛情が足りないと言われます。

オーレンもリアもパートナーを亡くしており、隣人として暮らしているのですが、お互いどこか寂しさをたたえていて。
そこにオーレンの孫娘が突然預けられることになり、偏屈で初めて会った実の祖父よりも優しく創造的なリアに懐きます。
そんなリアにありがたいと思ったり、彼女の素晴らしさを褒めたり、ダメなところをビシッと指摘したり。まさに男性にあるあるのオーレン。悪気はないんですよね、だけど時々ロマンティックじゃない。モテ男ではないけど、愛情深い男にありがちな感じです。
こういう人よくいるな、惜しいなーと思いながらも徐々にふたりが仲良くなっていくのが楽しい。リアも人生経験豊富なだけあって、ちゃんと言い返すし、面白い。お互いに気を遣いすぎない距離感が大人の恋愛には大事だよなと思いました。それをぶつけ合える信頼といいますか…

二人のセックスシーンは、美しいわけではないですが、そんなところが妙にリアリティあって良かったです。
歳を重ねてもワクワクしたりドキドキしたり
勇気もらいました。恋愛が若い人のものだって誰が決めた?!と思うほど、純粋で良かった
この二人にとってはパートナーの死を受け入れて、新しい愛する人を見つけることでもあり、なんだかほっこりした気持ちになりました。

リアや孫のおかげでどんどんいいやつになってくオーレンは微笑ましく、
オーレンの同僚のおばあちゃんとのやりとりがとっても小気味良くて最後まで気持ちいい。
同じ不動産エージェントの孫がイキってるのをおばあちゃんが嗜めるのもいいですね、気の置けない友生涯の友と言った感じです。
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