ゆ

最高の人生のつくり方/最高の人生の描き方のゆのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

最高の人生の"見つけ方"って映画もあるが、
当たり前だけど全然違う映画。

過去に不動産営業で7年連続トップ成績を飾っていたと豪語するような
プライド高く頑固でストレートな物言いのオーレン。
アパートの中でもいわゆる嫌われもの。

夫を亡くし、夜のバーで歌って稼ぐが、
65歳ではあるものの"歌手"としての夢を捨てきれないリア。
(作中で何と言っていたか...)
サラが来たときも真っ先に受け入れる姿勢を見せた、心優しい女性。

オーレンはサラを引き取ったことをきっかけに、
自分中心でなく(元々偏屈なだけで自己中であったかはわからないが)
周囲の幸せのために動き始める。
感情表現が下手なだけで、行動は"正しいこと"してるよなあと
言う人がたまにいるけど、まさにその典型だと思う。

そんな中で、特にリアは歌いながら泣いて歌を断念してしまうほど
感情が豊かな性格。
サラの子供ならではの素直な言動と、
リアの感受性豊かな性格に感化されてか、
オーレンは次第に言葉も丸くなっていき、
周囲の受け止め方にも変化が起きる。

いくつになっても変化は起こり得るし、
起こせるのだと、これからの未来に明るさを感じさせてくれる一本。

まだ30代、40代の人が"年だから"と言ってるのをたまに聞くのだが、
そうやって何となく人生の折り返しを感じている人たちや、
明日も頑張ろうと思いたい人たちに薦めたい。
ゆ