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セッション9のadeamのレビュー・感想・評価

セッション9(2001年製作の映画)
2.5
「マシニスト」で知られるブラッド・アンダーソンによる実在の廃病院を舞台にしたスリラー。
廃墟となった精神病院の改装工事を請け負った5人の男たちを見舞う惨劇を描いた物語です。
静かなトーンで散りばめた謎を終盤に回収する構成や、主人公が認識していた世界が揺らぎ疑わしくなっていく展開は次作「マシニスト」にも通じています。
「シャイニング」からの影響を隠そうとしない前半はいかにも何か起こりそうな雰囲気作りこそ良かったものの、舞台設定がホラー的な展開を期待させすぎるので、何も起こらない時間が長くて退屈してしまいました。
後半はようやくストーリーが進展していき、男たちが狂気に飲み込まれていくと同時に隠された真実が明らかになる運びは悪くなかったのですが、大事な部分を見せない演出が露骨な上に安っぽく感じられるのがもったいなかったです。
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