御朱印帳

沈黙ーサイレンスーの御朱印帳のレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
3.6
マーチン・スコセッシ監督、すごい!
構想28年、よくこのような映画を作りました。遠藤周作原作。

17世紀前半、江戸時代初期にキリスト教が迫害されていた時代の長崎を舞台とした物語。
2人のイエズス会の神父が、棄教したという恩師の動向を追い、使命感を持って命をかけて長崎に向かうが...。

全編を通して音楽もなく、文字通り沈黙。

後にスターウォーズに出てくるアダムドライバーが出演、窪塚洋介、浅野忠信はお久しぶりなので言われなけば分からない。

長崎、五島という舞台、市井の人々の描写もリアリティがあり、監督が日本人とよく協力して制作したことが伺える。
火炙り、水責め、逆さ穴吊りの拷問シーンは過酷である。しかし、それは拷問する側も含めて誰も望んだものではない。

最後にこれまで沈黙を守ってきたイエスキリストの絵が牧師に対して、命の方が人々の信仰よりも大事だから、踏み絵を踏むように促す...。
平穏な生活や命の方が信仰よりも大事というメッセージなのかな。

肯定的レビューが大多数なこともよいですね。
篠田監督版も見てみたい。
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