うめ

沈黙ーサイレンスーのうめのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
3.7
自分が転べば信者たちは助かるというとき、
転ぶべきか。
宗教における究極の選択の問題は
今も続いている。
輸血拒否のエホバの証人信者の母に、輸血を受けさせなかったことを、母の死後も悩み苦しみ続ける女性のドキュメンタリーを見た。
信仰は他者との関わりにおいて非情だ。
オウム解散のときも統一協会の場合も、
生き惑う敬虔な信者の救済について
納得できる答えはない。
神は曖昧である。
正解か不正解か教えてくれない。
まさに沈黙。
解釈するしかない。
そしてそれが不幸や争いを呼ぶ。
2人の宣教師とキチジロー。正しいのは誰なのか、
誰にもわからない。
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