観ている間に色々な事を考えさせられ、あっという間に終わった。
信仰を貫いて、殺される人。
背教者となり心を殺して生き続けるひと。
どちらが幸せかはわからないし、そもそも宗教が無ければ…ということでもない。
キリシタンを弾圧する役人が悪のように思えるが、そもそも布教の目的として植民地化があるため、幕府のやり方も間違いとは言い難い。
答えのだせる問題ではないのだろう。
とにかく、宗教は人の命までコントロールできる恐ろしさがあるということは強く感じた。
窪塚演じるキチジローは何度も信仰に背き命を拾う弱い人間という描かれ方をしているが、最も共感できる人物だった。
もう一度みたい映画。