沈黙ーサイレンスーのYUICHIROのレビュー・感想・評価

「なぜ弱きわれらが苦しむのか」
リードに書かれているその言葉は
信仰と迫害との間にある問いそのもの。
キリシタンである日本人にも
徹底的に弾圧する日本人にも
狂気と畏怖を抱かざるを得なかった。

善悪はコインの表裏ではない。
だからこそ文学的昇華の余地があり、
それが映画というリアルにブチ込まれた。

感動を超え、肩に重くのしかかっている。
映画館で観られる時代にいてよかった。