映画館で震えました…!
信教の自由がなかった時代の日本では、キリスト教布教への道は大変険しかったそうです。今では教会が普通に街の中の風景に溶け込んでいたり、元々はキリスト教の行事であるクリスマスが祝われたりしているのを見ると、昔はここまで忌み嫌われていた宗教であることが信じられません。
なんとなく本や歴史の教科書などでさくっと聞いたことのある内容ではあるものの、やはり実際に映像で観ると、その迫力に圧倒されました。まるで1600年代へタイムスリップさせてもらったみたいです。
ここまでこの時代において、外から持ち込まれたキリスト教が嫌われ、排除された背景には、外からの勢力によって自分たちの秩序を乱されることへの恐さがあったのかなと思います。今のままで表面上はうまくいってるのに変にかき乱さないでくれ、といった感じですね。
この映画のタイトル「沈黙」は、ひとによってさまざまな捉え方ができると思います。わたしはこの映画を通して、「自分の中にある気持ちを整理し、徐々に意志を固めていく時間」だと感じました。自分にとっての「沈黙」とは何なのかを考えながら、ぜひ鑑賞してみてください。