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沈黙ーサイレンスーのmのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.0
原作既読。学科の授業で一年間この作品を扱ってからの鑑賞でよかった。理解の深まりかたが違う。この物語の主人公は、神でもロドリゴでもなく、キチジローなんだと思う、私は。原作の最後の、役人日記を最後まで読めば、そんな気がする。キチジローは裏切り者の卑怯者では終わらない。遠藤周作のキチジローへの思い入れがよくわかる。
映画作品としてもすごく良い、無駄な演出や過剰な表現が一切ない、淡々とした拷問シーンがより一層現実感を増させ、「こういうことがあったという事実」をより一層わからせてくれる 
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