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レクイエム 最後の銃弾のscarfaceのレビュー・感想・評価

レクイエム 最後の銃弾(2013年製作の映画)
3.5
濃密な134分。大きく2部構成になっていて、2本分観た感覚。最初は凡庸な感じだったが、ヤクの取引現場に”アレ”を登場させるというぶっ飛んだ演出には笑いつつも、テンションが上がりました。そして決定的な出来事が起きこのまま終わると思いきやまだ60分しか経ってなく、新たな後半に突入し、まさかの展開に一気に引き込まれる。前半ラストのBGMアメイジンググレイスはインファナルアフェアのオマージュか。

香港ノワールには友情や確執など”友”の描き方が重要だと思ってます。素晴らしい演出を生み出した「友よ風の彼方に」でおなじみの”三つ巴”。この映画では、これをなかなか面白い演出で様々表現しています。

香港ノワールの様式美を感じられる映画。様式美ってわかっていてもできない、またはあえてやらない作品が多い中、この作品には久々にやられました。秀作。
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