yota

レクイエム 最後の銃弾のyotaのレビュー・感想・評価

レクイエム 最後の銃弾(2013年製作の映画)
5.0

久々に観たけれど、唯一無二の魅力が詰まった作品でした。
恥ずかしくなるくらい熱苦しいけれど、それが魅力なんですね。
男3人幼馴染の三者三様の地獄が堪りません。

本作も『危城』もですが、劉青雲の撮り方とキャラ造形が最高オブ最高です。
陳木勝的な劉青雲が大好き。
本作においては精神的にも肉体的にもギリギリまで追い詰められ、痛ましくも執念を燃やすさまが本当に美しかった劉青雲。
葬式と病室でのあの、悲愴感溢れる背中の撮り方が印象深いです。

大好きで尊敬する香港の映画監督、陳木勝(ベニー・チャン)が亡くなってしまった。
この監督の作品にしか無い絶対の個性があった。巨額の製作費をかけてのシリアスかつ熱血な大作も、コンパクトなコメディも印象深くて。
中でも『掃毒』は最も好きな映画作品のひとつです。

58歳は若過ぎる。まだまだ監督の作品が観たかったです。
香港映画の素晴らしさを教えてくれて、ありがとうございました。
多謝導演…多謝。

RIP.
yota

yota