rage30

サボタージュのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

サボタージュ(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

麻薬取締局の捜査官が1人ずつ殺されていく話。

映画の冒頭から、麻取捜査官の会話がとにかく下品でビックリ。
シュワに「売人みたいだぞ」と突っ込まれていましたが、警察側の人間をここまで不快に描く作品も、なかなか珍しいんじゃないでしょうか。
ゴア描写の激しいアクションシーンといい、荒々しい映画だな~と思っていたら、監督がデヴィッド・エアーと知って納得しましたよ。笑

そんなわけで、序盤は汚職警官モノなのかな~と思っていると、麻取捜査官が1人ずつ殺されていくミステリー展開へと突入。
「仲間が殺されたら、もっと慌てない?」や「シュワにいつ惚れたの?」など、引っ掛かる部分がありつつも、拍子抜けする程あっさりと犯人が明かされ、最後はシュワの復讐劇へ。
妙に説明不足or拙速な印象を受けたのですが、どうやら映画会社の要望で時間をカットしたり、ラストの内容を変更させられたんだとか。

いや~デヴィッド・エアーは『スーサイド・スクワッド』といい、会社に介入される事が多くて、本当に気の毒ですね。
しかも、要望に従ったにも関わらず、作品が酷評されるんだから、たまったもんじゃない。
この作品も彼の意向を貫き通していれば、もうちょっとマシな作品になったと思うのですが…。

そんなわけで、物語的にはかなり破綻していて、スッキリしない部分もあるんですけど、それでもデヴィッド・エアーらしい語り口を味わう事は出来たし、こんなダーティな作品に出演するシュワを見れたのも新鮮でした。
万人にはオススメしませんが、デヴィッド・エアーのファンなら見所のある作品かなと思います。
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