カフェポタリスト

皆さま、ごきげんようのカフェポタリストのレビュー・感想・評価

皆さま、ごきげんよう(2015年製作の映画)
4.4
フランス革命、貴族の断首から始まり、現代の中東内戦の略奪、暴行シーンへ。さらにパリへ飛び、二人の老人とその周辺で起こることが、脈絡なくスクリーンに現れます。
監督は、現代社会の状況はだんだん悪くなっているが、そんな中でも希望は捨てずに映画を撮っている、と語っています。
イオセリアーニはまだ5本程しか観ていませんが、これまで観た作品は、ルノアールの田園的なおおらかさと、ゴダールの自由さを併せ持った作風に見えました。
今回はそれに晩年のルイス・ブニュエルのシュールでブラックなユーモアが加わって、大変面白い映画に仕上がっています。
やはりイオセリアーニは只のヨッパライではありませんでした 笑

自転車大好き人間の自分はラスト、ふたりがそれぞれ乗っていた自転車が素敵でした。