とりさん

皆さま、ごきげんようのとりさんのネタバレレビュー・内容・結末

皆さま、ごきげんよう(2015年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

万人受けする映画ではない印象です。

ちょっと見だとストーリーはバラバラ、ちょっと変わった隣人達の日常の幸福や不幸が淡々と流れ、感動や心をぐわんぐわん動かされるクライマックスもない感じ。
客席から寝息が複数聞こえてきます。(^_^;)

でも、あれ?
そう言えばこの人、時代が違う最初のシーンに出てたな、しかもストーリーちょっとかぶってたかも…。
あ、あの骸骨(;・∀・)

時代や各人バラバラなストーリーが、実は時代や人を越え少しづつ繋がり合っている事を感じさせ、人の人生についてメッセージ性を感じました。
これが私の感じた印象です。

幸福も不幸も永続的ではない。
人は、どちらにも翻弄され流されるけど負けないで欲しい。
そっと優しく背中を押された感じがする映画でした。

とくに、私が印象的だったシーンですが

戦争により破壊つくされた人家と、燃やされた石の建物から立ち昇る黒い煙。

現代で、瓦礫から建てた石の建物と見つめ合う恋人達、そして立ち昇る白い煙。

破壊と創造、死と生
そして、不幸と幸福

非常に対称的なシーンだと思います。
とりさん

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