青沢さりた

パパが遺した物語の青沢さりたのレビュー・感想・評価

パパが遺した物語(2015年製作の映画)
3.4
キャスト目当てで見てみました。
過去と現在の物語を交互に見せる演出。
これが正直うまくいってるとは思いませんでした。

父親からの愛情はこれでもかというほど
感じるのですが、
その愛をなぜケイティが失ったのか。
それが現代のケイティにどう影響したのか。

ケイティを父親から引き取って養女にしようと
躍起になる伯母さんが
成長過程でなんかやったのか。

序盤の事故で両親が言い合いしたことも
なんか関係あるのか。

結局は恋して、でも寂しさから裏切ったりするし
なんで前を向く気になったのか。

心理描写のつながりが非常に薄く感じ
ただ過去を流しただけ、現在を流しただけと
行った雰囲気です。
キーアイテムになりそうだった遺作
「父と娘」もほとんど触れられてないし。

悲劇の空気を纏いながらもいいパパであるラッセル・クロウ、
傷ついた美しい女性のアマンダ・セイフライド
普通に優しくていい恋人なアーロン・ポールを
見られてよかったかな。

ハズレとまでは言わないですけど
薄味です。
青沢さりた

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