ちゃんしん

パパが遺した物語のちゃんしんのレビュー・感想・評価

パパが遺した物語(2015年製作の映画)
4.6
深い愛。

父親は二人きりになってしまった娘との絆を深い愛で必死に守り、娘もその深い愛に包まれて幸せだった…。
あまりにも深い愛であった為に、それを失った時の哀しみはより深くなってしまう。
新しい愛を得る喜びよりも、それをまた失う怖さの方が勝ってしまう。
深い愛で包まれた娘には、その哀しさが大きすぎて自暴自棄になってしまうのも分かる。
人が幸せを感じるのは、大きな愛に包まれた時だけだろう。
安らぎを得、楽しさを得、喜びを得、希望を得るのは本当の大きな愛に包まれるからだ。

人生ではいろんなことが起こる。
哀しい時や辛い時は必ずあるはず。
そんな時は愛する人が応援してくれているのを思い出して、頑張ればいい。

父親が娘との生活を必死に守ろうと生きた姿は、娘に深い愛として伝わる。
娘もその深い愛をまた誰かに伝えるだろう。
愛は伝わるもの、伝えていくもの。
その為には、やっぱり深い愛を持たないといけない。

誰かを愛し愛される…。

愛はやっぱり素晴らしい。

良作。
ちゃんしん

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