ジェイティー

チャイルド44 森に消えた子供たちのジェイティーのレビュー・感想・評価

3.4
かつて孤児だった少年レオは成長し、ソ連国家保安省の将校となっていた。
ある日友人のアレクセイの息子ユーラの死体が、線路脇の森で見つかる。
明らかに人為的な手が施されていることから殺人の線もあったが。スターリン支配下にあるソ連では「ソビエト連邦には犯罪は存在しない」という事になっていたため捜査は不運な事故として片付けられてしまう。
その後妻にスパイ容疑が掛かり左遷されたレオはモスクワ以外でも同じ手口の事件が起きていることを知り、本気で捜査を行う話。

スターリン支配下の非常に面倒な中で一人の将校が殺人事件を追うという話っぽいのですが主人公レオのサイドストーリーと殺人事件の捜査を行うメインストーリーがそれぞれ足を引っ張りあっていてどこに主眼を置くべきか悩む時間が結構ありました。
正直ミステリーやりたいのか社会的構造のお話したいのかどっちつかずで殺人事件の捜査を目当てに観ようとするとだいぶイライラするかもしれませんのでご注意。

とはいえ隅から隅まで名のある役者陣ばかりでかなり豪華です。
個人的に特捜部Qのコンビがそれぞれ出演していて良かったです。