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不屈の男 アンブロークンのTAMUのレビュー・感想・評価

不屈の男 アンブロークン(2014年製作の映画)
3.4
東京オリンピック出場を夢見たランナーが、あろうことか捕虜として東京に辿り着く。捕虜収容所における日本軍の過剰な暴力が中心として描かれるものの、かろうじて空襲後の被害者としての日本も描かれている。
とは言えムダに暴力を振るう渡邊軍曹が最早サイコとして描かれており、そこに至る過程や、当時の日本軍の精神性を垣間見ることもできずドン引きであった。また、他の日本軍兵士も無表情、無機質な何かとして描かれていたことが寂しい。
韓国初の慰安婦ドラマ『雪道』では、慰安婦の落としたハンカチを拾った兵士が上官に殴られるシーンが挟まれている。このような無機質でいること自体強いられていた日本軍の構造を示すエピソードがあるとより深みが増したか。
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