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不屈の男 アンブロークンのYのレビュー・感想・評価

不屈の男 アンブロークン(2014年製作の映画)
3.1
反日映画と名高い本作品。愛国心を傷つけられる覚悟で観たが、その予想を見事に裏切ってくれた。日本対反日本という構図に囚われることなく、主人公が遭難・拷問生活を「アンブロークン」ハート、つまり不屈の精神で耐え抜くことが主題であったようだ。
ただ、主人公以外の登場人物の扱いがぞんざいであり、表現力の低い映画だと言わざるをえない。例えば、本作で悪役の日本軍将校、渡辺(役:MIYAVI)は全くカリスマ性も魅力もないキャラクターであった。ひょろがりで容姿端麗なお兄ちゃんという印象で、死線を越えてきた軍人らしさは微塵も感じ取れなかった。主人公の精神力を崇め、渡辺の幼稚な暴虐ぶりを表現するようなワンパターンな演出に終始してしまっており、映画としての深みに欠けていた。

※史実と整合しているかは専門家の判断に任せたい。あくまで映画としての感想である。
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