幕のリア

エロ将軍と二十一人の愛妾の幕のリアのレビュー・感想・評価

エロ将軍と二十一人の愛妾(1972年製作の映画)
4.0
「徳川セックス禁止令」に続く鈴木則文監督作。

53人もの子女をもうけたという十一代将軍家斉を題材にとんでも設定で描かれる本作は、前作よりもライトな口当たりで、女鼠小僧演ずる池玲子の美しい裸体とコミカル表現に終始すると思いきや左にあらず。

政治や権力の矛盾に対する批判精神を持ち合わせ、クライマックスの池玲子の濡れ場に偽将軍の悲哀と絶望を重ねるシーンはとてつもなく美しい。
蓮實重彦絶賛の声むべなるかな。

以下wikiより抜粋

ビデオ黎明期に東映ビデオは、劇場で公開した東映ポルノの濡れ場を30分に編集して(1970年代前半のビデオは30分しか容量がなかった)全67作を「東映㊙ムードビデオ大劇場」と名付けて売り出し、当時は家庭にビデオはまだ普及していなかったため、モーテルや連れ込み旅館などの温泉マークなどに売っていた。
1973年頃には全国5~6000の温泉マークにビデオが置かれた。
この中に本作から"エロ"を外したタイトル『将軍と二十一人の愛妾』もあり、地方の温泉宿の有料テレビで鑑賞できた。
1980年代前半にこれを鑑賞した樋口尚文は「オリジナルも荒唐無稽に振り切れた反骨の奇篇、感動作」と評しているが、この30分の再編集版も「輪をかけて素晴らしかった」と話している

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今日の一曲

本作で清国使節団から贈られた性具調教されたパンダにハマるお万の方がオリジナルかどうかは不明

つボイノリオ
極付け!お万の方

https://m.youtube.com/watch?v=Qh37XS5ACmY
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