ヤックル

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールのヤックルのレビュー・感想・評価

2.0
ミュージカル映画として映画の中心にあるポップチューンの心地よさや、登場人物たちのオシャレな衣装は耳と目を楽しませてくれるし、ちょっと荒唐無稽な展開は(バンドメンバーを募集したらたくさんの希望者に追い掛け回される等)はお伽話のような面白さもあった。
けど、全体的には映画の内容がほんっとどうでもいい内容だったのと、「このちょっとダサいダンスさせる演出とかオシャレでしょ?」みたいな演出がすごく鼻についてしまい、物語は楽しむどころか最後まで蚊帳の外にいるような気分でした。

そもそも主人公が入院しているという設定が、主人公を閉じ込めている檻程度の役割にしかなっておらず、入院している原因に起因するようなエピソードがないのも何だかなぁという感じ。
カウンセラーとのやり取りがエピソードとして登場するけど、これも別に入院している必要ないし…。
こんな適当な扱いなら、メンヘラ拗らせたわがまま娘くらいの方が気持ちよく見れたなぁと思いました。

あと完全に個人的な好みの話で申し訳ないんだけど、主人公イヴの顔が全然好みじゃない…。
加えて着ている服に対して顔つきが大人っぽいので、かなり無理があるように見えたのもあって、この映画の中で最も魅力を感じない女性でした。
(あ、この顔と合ってない服装も少しメンヘラっぽいな)
そんな彼女が「あんな可愛い子ほっとく男はいない」みたいな体で物語が進んでいくので、蚊帳の外感はさらに加速しましたとさ。
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