カメラワークを試してた感ありで、ズームイン・アウト多めの前半。サスペンスドラマチックになる後半は、沢田研二ばりのメイクと帽子のかぶり方が印象的。もちろん岡田時彦さんの方が元祖というか大先輩。八雲恵…
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生誕120周年 没後60周年記念
小津安二郎の世界
日本のサイレント映画は弁士がいる前提のものが多い中、ハリウッド思考で映画を撮っていた小津安二郎。ピアノ伴奏のみでしっかり楽しめる。原作が海外の小…
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◎アメリカンテイストの強盗 屋根裏看板屋と娘
1930年の無声映画。
小津はこの年だけで6作の無声映画を公開している(『小津安二郎大全』)。
鳥飼りょうさん(楽士)のエレクトーン生伴奏付き上映。…
序盤は逃走劇だが、中盤以降は室内劇となる。手のアップが散見され、小津では珍しい(はず)ズームインやズームアウトのショットまである。舞台装置となるアパートの内部造形や、ベランダの使い方も面白い。
また…
神保町シアターにて、ピアノの生演奏付きで鑑賞。
小津安二郎監督のサイレント映画、初めて観た。
岡田時彦の目鼻立ちのくっきりしたお顔立ちと、八雲恵美子の純日本らしい美しさの対比も印象的。
さらに山…
パルテノン風柱。光と影。手のアップで繋いで場面転換。山本冬郷が八雲美恵子の頭に中折れハットを乗せる。中折れハットを被らずに二丁拳銃。2人の身長差。山本冬郷が花を生けたグラスを服薬用に使う。あのグラス…
>>続きを読む明らかに洋風な世界観のノワール
それでいて、日本的な人情モノの話になっている歪さが面白い
小津もこんな大胆な移動撮影やズームも使っていたのかと新鮮にも感じる
研ぎ澄まされたショットの素晴らしさは言う…