ちろる

恋する小説家のちろるのレビュー・感想・評価

恋する小説家(2011年製作の映画)
3.6
カメ止めの俳優さんたちが何人か登場する上田慎一郎監督の初期作品。
カメ止めでもヒロインを演じた秋山ゆずきさんですが、この作品では主人公の小説から飛び出してきた女子高生というファンタジックな役どころ。
この作品での彼女がめちゃくちゃハマってて、とっても可愛いです。
低予算だと思うので、スケールの小ささというのは否定できないものの、そのこじんまり感をうまく利用しつつ、次々と増えていく多種多様な登場人物を徐々に団結させてく感じが何というか、もうしっかりとこの時代から上田監督らしさが確立されてるんだと分かります。
ちなみに主人公のウダツの上がらなそうな小説家を演じた堀内紀臣の演技も嫌味なくてすごく好みです。
泣けるとかそういう感動はないですが、爽やかなカタルシスを感じる事ができる作品ですので、おすすめです。
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