小津の珍しいハリウッドのような映画。
着物と二丁拳銃の共存に惚れ惚れする。
刑事が容疑者の妻に帽子を被せる
ことで、物語が動く瞬間に感動。
これは、ゴダールの勝手にしやがれでも
似たシーンがある…
岡田時彦と警官がチェイスする冒頭シーンなんか、いま見るとロックダウンされてる街にしか思えないくらい人がいなくて、ただただ建物の大きさ (ものすごく太い柱がいくつも並んでいる) だけが異様な存在感を放…
>>続きを読む白い石畳からぐんぐん生えた石の建物たちの間をぬう影。それが前半の印象。1930年の都会はとても洒落ている。
後半は八雲恵美子演ずる妻が待つ小さな部屋でほとんどが展開される。
ロシア語やフランス語の…
室内の吊るされたものの揺れが示す、文字通りのサスペンス。
見送る女が手にする手拭の白さがここにも出てくる(『彼岸花』と『大学は出たけれど』の田中絹代)
前半の逃走劇における壁面の影と、八雲恵美子の二…