このレビューはネタバレを含みます
最期のどんでん返しは秀逸だったのですが…。
中盤のすり替え作戦があまりにもあっさりと事が済んでしまった、言わば制作陣の工夫・凝り様が見受けられなかったため、最終的に何やら起きるのだろうな、と推測出来てしまったのが惜しいです。
終盤の展開に力を注ぐためだったのかどうか定かではありませんが、ストーリー上本命ともいえる“美術館から目当ての本を盗み出す作戦”がかなり早く解決してしまったため、否が応でも「終盤に何かあるぞ」と感付かれる可能性は極めて高いと思われます。
中盤の作戦をもうちょっと時間をかけて、凝ったものとして描けていれば、終盤のどんでん返しがもっと際立ったろうにな、と。
とりあえず、終盤の種明かしは楽しめましたので及第点でしょうか。