葛西ロボ

ヴィヴィアン・マイヤーを探しての葛西ロボのレビュー・感想・評価

3.0
 謎の写真家を追うドキュメンタリー。写真の良さはスライドショーでも伝わってきたけど、出生や素性をほじくり返すこの映画自体の趣旨はさすがに途中から嫌気がさしてきた。
 作品の公表は生前から望んだかもしれない。そこから評価が上がってくることも、彼女に対する研究が進められることも。ただ、知らなくていいこと、本人が知ってほしくないことまで暴き立てる意味が、作品を理解する上で必ずしも必要だろうか。少なくとも映画という手段では向いていない気がする。