たま

彼の見つめる先にのたまのレビュー・感想・評価

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)
3.5
“ボーイ・ミーツ・ガール”
恋愛映画の方程式はもう古い?

目の見えない少年レオと幼なじみの少女ジョヴァンナ。
学校でもプライベートでもかなり親密。お互いの夢や悩みを相談出来る唯一の存在。

そこに転校生ガブリエルが現れ、自然体に接してくる。
ん?これはよくある三角関係?
でも、ちょっと違ってた。

レオは過保護な親から離れ、留学することを夢見ていた。

ガブリエルはレオを映画に誘ったり、月食を見にいったり、自転車の二人乗りをしたり……
目が見えないことを意識しない行動に、レオの世界が広がっていく。

目が見えないからと、相手に気づかうことが、必ずしも良い事ではないんだなと気付かされた。

レオとガブリエルが徐々に惹かれあっていく過程が丁寧に描かれていて、キュンとするよな恋愛もの。
ジョヴァンナの感じる疎外感も切ない。

レオを演じたジュレルメ・ロボ君は、本当に目が見えないと思ってました。この説得力のある演技あっての映画ですね。

ブラジル映画っていうのも新鮮でした。
たま

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