503

彼の見つめる先にの503のネタバレレビュー・内容・結末

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

自分用

レオ 盲目のティーン
ガブリエル 転校生
ジョヴァンナ レオの親友

【ストーリー】(ログライン)
盲目の青年レオは転校生のガブリエルと仲を深める。次第にレオはガブリエルに対する気持ちに気付く。

(1幕)
レオが転校してくる→仲良くなる
(2幕)
仲を深めていく(ガブリエルのことが好き)
ジョヴァンナと喧嘩する
パーティでレオとキスをする
ジョヴァンナに本心を打ち明け和解
(3幕)
レオとガブリエル、パートナーになる

【構成】
大きな事件が起きるわけでもなく
淡々と物語が流れていく感じ

【演出】
自分の部屋やキャンプ場など
静かなシーンが多い→映画の雰囲気を作る

ゲイを示唆するような細かい演出も巧み
→パーティでのキスの言い訳、風呂場で目を逸らす、服の匂いを嗅ぐ

あとやっぱり二人乗り自転車のシーン。
好きなんだよなー。

【映像】
派手なカメラの動きなどはなく淡々としている
色彩も鮮やかではない。
→それがこの映画の雰囲気にマッチしてる

ここぞという時の陰影のついた映像が美しい
・風呂場でガラスにキスを練習
・部屋でダンスするレオとガブリエル
・暗い部屋でガブリエルの服の匂いを嗅ぐレオ

【感想】
親への反発や、抱いてはいけないんじゃないとかと思いながらも止められない友人への恋心。
静かで淡々とした流れの中で思春期の抱えるモヤモヤを内包している。
ラストにそれが晴れるようで見ていて気持ちよかった。

レオは目が見えない代わりに人の心を見て接する。だからこそジョヴァンナやガブリエルのような素敵な人と過ごすことができる。
見た目や性別じゃなく心で付き合うことが最も大切だ。
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