※ネタバレになる可能性があります
自分の大切な息子が、大切な幼馴染が、盲目であるならば、常に自分の目の届く範囲の監視下におき、安全な生活を続けられることを最優先として考えてしまうのは、とてもわかる。
しかし、一方で、彼は多感な年頃、大人への入り口。冒険したい年頃。周囲の気遣いに感謝しつつ、ボーイフレンドと新しい世界を体験していく。
「盲目ありき」の周囲の接し方と真逆で、ボーイフレンドは盲目であることを相手に感じさせない付き合い方がとても素晴らしいと思った。それは計算でも、偽善でもなく、心の底から彼を「盲目扱い」していない。すごく心の綺麗な少年であると思った。「〇〇扱い」をしない接し方を私もいかなる人に対しても心がけたい。
最後の自転車二人乗りのシーン。おそらく、少年というものは冒険し、失敗し、成長していく。これこそ盲目少年が本当に求めたことである。
ボーイフレンドじゃなかったらできなかっただろう。
