もう夏

彼の見つめる先にのもう夏のレビュー・感想・評価

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)
3.8
火曜日の深夜3時、床に座って鑑賞。
昼夜逆転生活でも夜中にお菓子を食べたら太るのだろうか……?
今切実にそれが知りたい。

目の見えない少年レオ(ジュレルメ・ロボ)は、ちょっと過保護な両親と、優しいおばあちゃん、いつもそばにいてくれる幼なじみのジョヴァンナ(テス・アモリン)に囲まれて、はじめてのキスと留学を夢見るごく普通の高校生。でも何にでも心配ばかりしてくる両親が最近ちょっと鬱陶しい。ある日、クラスに転校生のガブリエル(ファビオ・アウディ)がやってきた。レオとジョヴァンナは、目が見えないことをからかったりしない彼と自然に親しくなっていく。レオはガブリエルと一緒に過ごす時間の中で、映画館に行ったり自転車に乗ってみたり、今まで経験したことのない新しい世界を知っていくのだが、やがてレオとガブリエル、ジョヴァンナ、それぞれの気持ちに変化がやってきて……。

めっちゃ良かった……余韻がすごい
ストーリーらしいストーリーはなく、登場人物に寄り添いながら自分で何かを感じる映画

繊細で優しい世界が終始穏やかなテンポで展開していくのだけれど、サンパウロの柔らかい日差しや素敵な音楽に囲まれて成長していく3人の姿が甘酸っぱくて、切なくて、瑞々しくて……、本当にずっと見ていたかったな……
それくらい素敵だった

言葉って勿論大事だけど、でも言葉では伝えられないものってあるよね。言葉にしたくないものというか。
青春って、やっぱりそういうものを深く感じられる期間というか……、この映画は、その奥で湧いている感覚が凄くピュアに感じられて、だからめちゃくちゃ胸にきたな……

ひとが純粋に惹かれあって、誰かを知ろうと自分の足で近づいていくこと
私はまだ経験していないのだけれど、本当に素敵で本当に眩しかったなぁ……
恋をするって本当に綺麗だ

これは同監督の短編映画"I don't want to go back alone."が元になっているらしい!
これもまためちゃくちゃ素敵だったので是非

この映画は監督の青春も載せているんだね
素敵すぎる

BELLE AND SEBASTIAN
"There's Too Much Love"

最後の終わり方素敵すぎてエモすぎた

「何かを学ぶにはまず古典から」

「僕の電話で君が踊るんだ」

「踊ろう レオ」
「無理だよ」
「どうして?指はもう踊ってる」
もう夏

もう夏