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螺旋銀河のクリのレビュー・感想・評価

螺旋銀河(2014年製作の映画)
3.9
ラジオドラマの脚本執筆をきっかけにこれまで図らずも繋がっていた二人の女性が出会う。
二人の関係性の描き方が非常に丁寧で、出会う度にコロコロ変わる立場の変化に「一体次はどうなるのか」と先を読ませず、且つ興味を引かせる構成が観ていて心地いい。
しかし「どこにでもいる人間」を見せるための背景を削ぎ落とす作り手の作業は、皮肉なことに受け手が二人を人間として見ることを妨げていて、単に物語、設定を簡略化する効果しかあげていないと思わざるを得ない。
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