フランス映画の刑事物に出て来る主人公の刑事はたいていくたびれたひげ面だけど、なんだか魅力がある。
この映画はタイムスリップする刑事の事件を追うストーリーだけれど、なんと言っても年季のいった刑事を演じるジャン=ユーグ・アングラードが魅力的だ。
その年季のいった刑事と、タイムスリップの先で出会った若かりし頃の血気盛んな自分である刑事を見事に演じ分けている。
残念なことに私は彼の出演作は、どれも見ていないが日本公開時にボカシが入りまくったとの「ベティーブルー」1986年、リュック・ベッソン監督のヒット作「二キータ」1990年等ご覧になった方は、この映画を見る時の感じが違うはず。
時空を超えて、彼の若き日を彷彿とさせる事だったのではと推測される。
派手なCG等ないタイムスリップ場面、フランス映画で描くとSFな設定もこんなしっとりオシャレな雰囲気になりましたとさ。