SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて(チャリティ上映)
愛を求めて彷徨い迷走する男女を描いたラブストーリーだった。
共同監督の1人マリナ・エル・ゴルバチ監督は新作「Klondike」が衝撃的で印象に残っていたが、こちらはしっとりした映画。
親が決めた結婚に乗り気じゃないトルコ人男性、不倫(愛人)をしてるが子供が欲しいウクライナ人女性が出会う。
なんで出会っちゃったかというと、主人公ジェマルが結婚前独身最後の羽目外し旅行として親戚のおじさんたちにウクライナに連れていかれたから。
ジェマルはおじさんたちとは違い女遊びをしようなんて思ってないが、かと言って結婚に納得してるわけでもない。そんな時に美しいサーシャに誘われたら……
遊びのつもりはなくても純粋に知り合いたいジェマル、言葉が全く通じないのに必死になってて、これ騙されるパターンなんじゃね?とそのピュアさが心配になるわ……
サーシャは彼女なりに思うところはあるわけだが、会ってすぐじゃわからないもの(言葉の壁もあるし)。しかもあんなゴージャスならそりゃ裏があると思うわな。
そんな二人だったが、ジェマルの優しさがじわじわ染みてくる。イイヤツじゃないか。
本当の愛ってこれだ!ってわかっても現実的に困難。ジェマルの決められた結婚、サーシャの愛人生活がなければ出会わなかった二人。皮肉だな。
出会いのタイミングが残酷だ。
トルコとウクライナの文化の違いもほんの少し見える。