韓国ノワールの傑作「新しき世界」で、映画ファンの涙腺を搾り取ったチョンチョンことファン・ジョンミンが、またもや涙をカツアゲする、今回は恋愛ドラマ。
いやー、ベッタベッタですわぁw
粗野な借金取りながら、どこか人情に厚いお人好しの主人公をファン・ジョンミンの兄貴が好演。
凄む兄貴。荒ぶる兄貴。はにかむ兄貴。号泣する兄貴。
もはや、韓国映画界屈指の演技派たる兄貴のあらゆる演技の極意を網羅した、ファン・ジョンミン祭り。お腹いっぱいです。
ただし、お涙頂戴モノの定番メニューを左から右までオーダーした様な、盛り込み過ぎ、編集のテンポ悪過ぎで、作品としては消化不良気味。
野暮ったい(失礼！)ルックスの兄貴と、典型的なコリアンビューティーのハン・へジン(サッカー韓国代表キ・ソンヨンの姉さん女房)、対照的なふたりがぎこちなくも、徐々に距離を近づけていく、微笑ましくもラブリーなポスタービジュアルに象徴される様なラブストーリーを期待していたのですが、意外にその辺りの成分はあっさりめ。
やっぱり、自分は所謂「韓流」な恋愛ドラマより、激辛キムチやコッテリ焼肉の様な刺激強めのコリアンテイストが好物の模様。
