このレビューはネタバレを含みます
ドイツ映画。
女囚の天才ピアニストと老ピアノ教師の魂のぶつかり合い。
ヒューマン・ドラマの秀作!
よく有る音楽映画の…困難を乗り越えて→練習の成果を発揮して→見事な演奏のエンディング…では無い。
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レフンの「ブロンソン」と、とてもよく似ている。ボーイッシュで情緒不安定で反抗的な女子が刑務所やコンクールで大暴れする、とにかくかっこいい映画だった。
憂鬱な映像に少々パンクな演奏のピアノが重なって出…
人間は誰しも他人が解する事が出来ずまた他人に解されたくない闇と抑圧を抱えているものだと思います。
この作品はその闇と抑圧にそしてその解放に真っ向からスポットライトを当てていると言えるでしょう。
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その為だけに生きる
音楽の才能がありつつも、それを無駄にしている殺人犯ジェニーと80歳のピアノ教師クリューガーとの交流を描く。
歳や考え方、恐らく生きてきた環境も真逆な二人。ジェニーが好き勝手にピ…
ヨーロッパ映画らしい暗く陰鬱な映像とストーリー(偏見)。
父からの抑圧や師匠の自己投影、性的トラウマなどといったディープな問題に、表面的に折り合いをつけつつ、最後に自分を解放する瞬間は痛快でもある…