キャサリン子

4分間のピアニストのキャサリン子のレビュー・感想・評価

4分間のピアニスト(2006年製作の映画)
2.0
無実の罪に問われ服役中のジェニーは、女子刑務所内を出入りしているピアノ講師のトラウデと出会う。
トラウデはジェニーにピアノの才能を見出し、コンクールを目指してレッスンを受けるように説得する。
最初は反発していたジェニーだったが、レッスンを通じて次第に二人は心を通わせていく。
ところが、コンクールの最終選考を間近に控えたある日、とある事件によりジェニーはコンクールの出場を禁止されてしまう。
トラウデは脱獄という最終手段を決行。
最後にコンクールの舞台に立つことを許されたジェニーは、4分間だけの魂の叫びともいえる渾身のパフォーマンスを披露する。
というお話。



「4分間だけ演奏することを許されたヒロインの驚きの演奏に、感動のあまり言葉を失う…」との触れ込みで観たのですが、私には全く受け付けられませんでした。


ピアノを30年以上弾き続けている自分にとっては、最後の4分間の演奏は、演奏とは言いたくない。
下品で下劣。
ピアノという楽器への、敬意や愛が感じられませんでした。
演奏することの喜びも、感じられなかったです。

そもそも、ピアノは打楽器ではありません。
あんなことされたんじゃあ次の奏者は調律し直さなければ弾くことができないじゃないですか。


この演奏が素晴らしいとはどうしても思えず、私にはただの野蛮なピアニストにしか見えませんでした。
ピアノとピアノを愛する全ての人への冒涜だと思います。



途中まで良かっただけに、残念です
キャサリン子

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