キャプテンパニック

4分間のピアニストのキャプテンパニックのレビュー・感想・評価

4分間のピアニスト(2006年製作の映画)
4.0
ピアノによる自己対峙。確かにピアノに向かい映るのは自分の姿(腹部?胸部?心とも言える?)なわけで、単なる楽器としての機能以外の役割を感じる事はままあったりする。人物それぞれの背景等、もう少し丁寧に描いてほしいと思う面もあったが、それが却ってザラザラとした質感を助長しているのか、ヒリヒリとした感触を強く覚えた。自身の内面を奮い起こすように叩く弦が響き、拒み続けたお辞儀の眼差しを残す。