theocats

4分間のピアニストのtheocatsのネタバレレビュー・内容・結末

4分間のピアニスト(2006年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ
あの演奏を絶賛する感覚がないと全て虚しい

逆にあの演奏に共感できれば正しくカタルシスが得られるというわけだ。

ひねり黄な粉棒という駄菓子があるが、本作もストレートな音楽スポ根ではなく随分捻りを利かせた構成。3回転半くらいのひねりか・・

ヒロインが一度タガが外れると抑制不可能のヒステリー狂暴化。
平穏と凶暴の極端な2面性しかなく、可愛げのかけらもないものだから(顔が可愛いい可愛くないという次元ではない)こちらも同情や共感の持ちようがなかったのは痛かったかも。

音楽演奏家やクラシックスノッブであれば演奏に鳥肌立つ経験もできたかもしれないが、悲しいことに私にはその判別がつかなかった。

うーん・・・刑務所脱獄シーンが安易すぎてそこに陳腐さが生じてしまったし、「聴け!魂に鳥肌が立つ、衝撃の4分間」というパッケージ文言通りとはいかなかったクライマックスも個人的には不発。
演奏以外のドラマパートも食える内容とは言い難い。
ダメ押しとしておばあちゃん殴っちゃ駄目だろうに。あれは取り返しのつかないマイナス点。あんなんじゃ激情をコントロールしての仮釈放⇒社会復帰なんて絶対無理だろうというネガな余韻しか残らないよ。

よってマイナス一つ星
002101
theocats

theocats