りーん

4分間のピアニストのりーんのレビュー・感想・評価

4分間のピアニスト(2006年製作の映画)
3.8
抑えきれない激情が才能に乗っかって爆発する瞬間に魅入られた。
きっと見どころはそのそ4分間なのだろうけど、そこに至るまでに彼女の奥底にあるものがふつふつと湧き上がっていく様も見過ごせない。
喪失感や怒り、焦燥、全てがすごく感情的。
お前の思いどうりのモーツァルトにも、低俗だと言って沿いたがる形にも、何にも囚われてやるもんか っていう気概を感じてしびれた。
あの瞬間だけはきっと解放されて自由だったんだ。だからあんな表情をしたんだ。
ワイングラスを取ってしまうシーンは思わず笑っちゃう。
ハンナーさん、柔和な笑顔が素敵な印象だったからびっくりした。

ずっと観たかったのやっと観れてよかった!
忘れられない映画がまた増えました。
りーん

りーん