いちこ

4分間のピアニストのいちこのレビュー・感想・評価

4分間のピアニスト(2006年製作の映画)
5.0
感情の起伏を一瞬も許されない2時間、最小限で完璧な人間群像に飲まれた。ホールに差し込む一つ一つのエントランス照明にシルエットがいたりと、手を抜かない背景に鳥肌がたった。終始居心地の悪い甘さを伴ったストーリーは最後に破裂し、エゴをぶち壊してようやく正しい救済に辿り着く。何かを裏切って、何も裏切ってない終幕。放心状態から抜け出せない...文句無しの満点。
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