さすらい農場

4分間のピアニストのさすらい農場のレビュー・感想・評価

4分間のピアニスト(2006年製作の映画)
4.1
魂の激突!
ナチス統治時代は従軍看護婦として、現在は専属のピアノ教師として女子刑務所で勤める[80歳の老女]と、ピア二ストとして天性の才能を持つが、ナイフみたいに尖っては触るもの皆傷つける[若き女囚(殺人犯)]が出会った。
厳格な教師と凶暴な天才の関係は、調教師と獣のよう。
やがて教師の背負った歴史、女囚の悲しい過去が明かされ深まる二人の[絆]…とはいえ、命令口調のお婆さんと殺気だった山猫女なので常に一触即発!
相容れない者同士でも、目的が一つなら同じ方向に進む事は出来る。
教師の信念は、荒れた心に道標を示す。

才能がある者には[使命]がある
努力しない事は怠惰であり[罪]である

ラスト4分間の演奏は[魂の爆発]
クラシックもジャズも超越した旋律に圧倒される。
人生の悲哀を[力]に変換する名作でした。