湯っ子

自由が丘での湯っ子のネタバレレビュー・内容・結末

自由が丘で(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ホン・サンス監督作品は初めて。
日の光に満たされたような映像で描かれるソウルの街角が美しい。
ピアノ曲が心地よく響く。
加瀬亮は歩いてるだけでカッコいい。
みんな、すげー煙草吸う。
そして、変なズーム。これが噂のホン・サンスのズームか。このズームだけが、なんだか急にコントとかバラエティを思わせて面白い。

淡々としたシーンが続いてウトウトしたせいもあり、時系列バラバラなことが途中でわかった。
??となったまま、早送りしながら二度目を観て、バラバラになった手紙の順番にシーンをつらねていることがわかった。
「時間」という文庫を加瀬亮がずっと持っているのもなるほど。

加瀬亮のキャラクターは、作中でも触れられているように、日本人ぽくないし、少し変わってる。
カフェの女主人、どこからで見たことあると思ったら、「オアシス」のムン・ソリだった。
カフェの女主人と2度寝たことも手紙には書いていたけど、手紙をもらった彼女はそれも許したってことになるのかな。
拾い損ねた1枚の手紙の部分がなんてことない日のことだったのも面白い。

ストーリーは何てことないのに、見せ方でこんなふうに、不思議で新鮮な映画になるんだな。
ホン・サンス作品、また観てみよう。
湯っ子

湯っ子