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自由が丘でのmoneのレビュー・感想・評価

自由が丘で(2014年製作の映画)
4.4
ホンサンス監督作品を初観賞。
加瀬亮と韓国人たちが慣れない英語を使って素朴なコミュニケーションを取るのが良かった。シンプルだけど、本質的な内容をついた、会話のやり取り。
作品としては時間軸の刻み方・構成と独特なズームアップが印象的だった。
特に良かったのは主人公モリの持つ哲学。自分を曲げずに、嘘をつかずに生きるには、周りとの衝突が避けられないことが容易に想像できる。旅先での出来事に翻弄されながらも、研磨された哲学を抱えた彼のもとでは、あるべきところに物事が収まっていく。この辺りの感覚は、村上春樹のダンス・ダンス・ダンスにかなり近しい論理で動いているように思った。

それにしても韓国のエリックロメールとも言われるだけあって、とても好みな作風だ。
犬がかわいい。
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