そうねだいたいね

自由が丘でのそうねだいたいねのレビュー・感想・評価

自由が丘で(2014年製作の映画)
4.3
良かった。かなり時系列を弄ってるが、絶妙な複雑性?と言いますか、色んな出来事がスッと入ってくる心地良いリズムで、もう少し彼らを見ていたかったと思った。自分の居場所を探し求める人々。どうすることもできないから、煙草を吸いお酒を飲みセックスする。じゃなくてしちゃう。人によっては愚かな行為に思うかもだが、自分は人間ってこんなもんだと思う。むしろ人間として立派な生活がここにあるように感じた。煙草は基本的に間を取る為の単なる小道具だと思ってきたが、ホン・サンス映画では話す相手によって煙草を吸う速度が変わり、それが芝居に昇華されているように思えた。モリの日本帰国後の出来事を話すモノローグにはおもわず笑った。おもろ過ぎる。現在のホン・サンスと今作の加瀬亮は似てるから、今見ると自分のことなんだろうなと思ったり。まあ、ずっと自分のこと描いている人だが。ホン・サンス大好き。