大岡昇平原作の名作の映画化。映画化とは言っても1959年版のリメイクではなく、あくまで塚本晋也監督が原作から得たものを映画化したとのこと。
カニバリズムの描写や遺体や銃撃の描写など、かなりグロテス…
このコンパクトさでこのどっしり感。
終始迫力に圧倒される。
怖かった。
戦争がいかに人を変えてしまうか。
戦争がなかったら、彼らは人を撃ち殺すことも、仲間を殺して食べることもなかっただろうに。憎い…
爆発音など鼓膜が破れそうになるくらい音が大きくて、いつも焦る。
手榴弾での自爆シーンなど、音がすごくて、ひーーーッってつい声を上げてしまう。
元々ホラーとか撮っていた監督なので、ゾンビ的メイク、ス…
自主制作体制故の資金不足感が否めないのは確かなんだけど、そういう芸術的な趣きや叙情性を見出す縁の無い質素な映像から匂い立つ戦場の空気感は、かえってドラマチックに演出されたそれよりも切実に感じられた。…
>>続きを読む原作未読で1959年の映画化も未見。いやはや凄かった。戦争の地獄、フィリピンの地獄、飢え、渇き、ジャングル、孤独、爆撃、一斉掃射、死、殺人、人肉食……。まさに地獄絵図。「ジャワの極楽、ビルマの地獄、…
>>続きを読む一度人を食べた人間は、普通の食事をするたびに人を食した過去を思い出すのだろう。
戦争の極限状態におけるミクロ視点での解像度が高く、目の前に現れる悲惨と飢えは、やがて狂気へと変わる。
うじの湧いている…
KAIJYU THEATER