生命体が肉塊に変わる瞬間。物言う口が物喰う口に変わる瞬間。
水槽に閉じ込められて飼われているメダカが自分の卵を食すように、人間も自由に息が吸えない水槽に閉じ込められた時、自分に似た分身を食すことが…
「塚本晋也が描く戦争」です。
唯一無二の才能も、時代を経て遂に完全体に。これ以上はもう無いでしょってくらいの塚本節。低予算マンセー。
コッポラの『ゴッドファーザー』を観たスコセッシが「こんなの本当…
好き嫌いが出るだろうが自身は今年の今までのベスト。
大岡昇平原作で、これが2度目の映画化。
第二次世界大戦でのフィリピンレイテ島で敗走する日本軍兵士たちの惨めな死を、市川版にはないカラー撮影で強烈…
紛れもない塚本晋也作品、期待を超える凄まじい作品でした。
太平洋戦争末期のレイテ島での日本軍の地獄を描いた大岡昇平の同名原作で、市川崑に続く2度目の映画化。
「野火」を撮ると聞いたときには塚本監督…
塚本版はカラーである分、緑の木々、青い空、夕焼け、赤い花…などフィリピンの灼熱の中の美しい自然と、人の世界の泥だらけで愚かな争いの結果消えゆく命の在り方、不条理が視覚的に印象付けられる。
戦争を知ら…
穏やかに生い繁る草や木や花。それらを容赦無く汚す人間の血、内臓、脳みそ。戦争は汚い。戦争は怖い。戦争は痛い。決して"お勧め"なんて出来ないけど、これからの世の中を生きる私たちが観るべき映画だと思いま…
>>続きを読む塚本監督作品は自主製作も多いが、正直、この世界的にも有名な原作ものを塚本晋也が撮るのに何故「自主映画」?、と思った。
しかし、上映後の監督自身によるトークの中でその疑問は雲散霧消した。
この作品、製…
KAIJYU THEATER