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野火のyayouのネタバレレビュー・内容・結末

野火(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「野火」の映像は、鮮やかな緑、その濃い影と日に焼け汚れた兵士の肌とギョロっとした眼球の黒、見開いた眼の白、それと血の赤。その色のインパクトが迫ってくる。

また観たいかと言われたら絶対見たくないし、思い出したくない。でも絶対忘れたらいけないと思う。
極限状態になると人は人ではなくなるのだ。今の私にはきっと想像することはできない。厳密には野火は作られたお話だ。しかしそれ以上に究極なことがあったのは事実だろう。そして今もか。

本編が始まる前、3分程の塚本監督のコメントがついている。今年のものだったので、毎年上映用にコメントをつけかえているのかもしれない。塚本監督の想いは強くて深い。
真面目に穏やかに話す監督の姿を見た後、本編がはじまる…

 (忘れないための鑑賞記録)




 野火のあと、劇中音楽を担当した石川忠さんと俳優の中村達也さんのライブ映像があった。ドラムと電子音、耳障りギリギリをせめてくることもあるので、穏やかに聞くというよりは、本編から緊張状態のまま。
ライブの演奏を聞いて野火の映像を思いだし、野火の音楽を聞くとこのライブが思いだされるだろう。
石川忠さんは天才と変人は紙一重といった感じの人(勝手にごめんなさい…)
中村さんは、強面のいかつい感じの印象だったけど、最後に演奏がおわって少しお話された時の優しそうで充実感に満ちている様子を見て、あーこのライブ最後まで見て良かったな〜と思った。
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